トイズ・ゲーム比較

完全に面白がるだけのシロモノ。先に文章書いてから手ブロのコメ欄漫画に直しました。千捷(斜め式ドラムさん宅)の口調があやふや。

 ひゅ、と紙が空を切る。
 それは彼の目の前で止まって、受け取ってくれと主張した。
 人をばかにしたような顔の描かれた薄い灰色の布の袋と、やたらと可愛らしいピンク色の面、それとWANTEDというやたらとでかい字がそれぞれに刷られたその二枚を受け取ると、直後、そのうちの一枚を現れた女子に奪われる。
「今回の"ゲーム"の対象者か」
 本来の頭よりもかなり大きな黒猫のかぶり物をかぶった彼女は、おそらく自分の糧となるだろうその顔を見てにやりと笑う。その横で黒いニット帽とゴーグルを身につけ灰色のバンダナを首に巻いた彼、紙を持ってきた張本人が小さく頷いた。
「両方とも見たことがある。そこらの奴みたく簡単にはいかないよ」
 最初に紙を受け取った、悪魔のような仮面をつけた彼が言う。それに呼応して最初の彼がジェスチャーでどうする?と彼女に訊ねた。そこにいる三人共がその答えを知ってはいるのだが。
「賞金は私が八割、二人が一割」
「わけてくれるだけ寛大だね」
 そして最初の彼が手振りで肯定する。満場一致。
「じゃあ行こうか。ゆっくりしてたら他の組にとられかねない」

そして手ブロ記事へ。